デザフェス出展備忘録 ～決起・商品準備編～

全然いつもの推しの話とはジャンルが違う話になってしまって申し訳ないのですが、

実は昨年、なんとデザインフェスタという日本最大のハンドメイドイベントに出展をさせていただきました！

デザインフェスタ58に出展します！

✿出展名：推し花*おしふらわぁ*
✿出展日：11/11(土)
✿ブース：西館1階　B-326

今回が初出店です( ¨̮ )
お花をモチーフにした雑貨やゆるいイラスト、推し活グッズを販売します！
ぜひ遊びに来てください🌷#デザフェス58#デザインフェスタ @designfesta pic.twitter.com/DjxOWWUpTZ

— 推し花*おしふらわぁ* | デザフェス 58【B-326】お品書きは固ツイ (@OshiFlower) 2023年10月28日

今回はブログへ出展の備忘録を残せたらと思います。

かなり長くなったので前編・中編・後編にわけました！

こちらは前編（決起・商品準備編）になります！

＜目次＞

前置き

フォロワーの方々はご存知の通り、

わたくし限界社会人をしながら推し活をし、その一環で何か作ったりすることはあれど

特に普段から絵を描いたりハンドメイドで収入を得たりしているわけではなく、完全に素人です。

PCでイラストを描いたことすらないです。

そんな私がデザフェスに出るに至った経緯なのですが、

元々ハンドメイドやいろんな人の作品を見るのが好きで、学生時代からデザフェスへはよく足を運んでいました。

知り合いが出展していたこともあり、いつか自分も売る側で出てみたいな～ということを夢物語として考えていたのですが、

それを勤め先の社長に世間話として話したところ、

「あれうちの知り合いが運営してるんだよね」←！？

「話通しとこうか」「やりなよ」「申し込みなよ」

とあれよあれよと話が進んでいき後に引けず…

あくまで自分の趣味なので結局社長経由ではなく通常通り申し込んだのですが、

後からそれを報告したところ言ってくれればよかったのに～と笑

ということでまともに絵を描いたことが無い素人が何を売るかも決まらないままデザフェスに出展することだけが決まってしまいました。

なめてんじゃねーぞという声が聞こえてきますが世にあふれる私なんかよりもよっぽど才能があるにも関わらず一歩が踏み出せない方々に、

個人の趣味でも、販売実績が無くても、デザフェスに出展することはできる！

ということをお伝えできればと思います。

またかなり初歩的なところからの備忘録になるので0から出展を始めるためにどのような準備が必要だったかなど参考にしていただければ幸いです。

1点注意として、

もちろん売るものにもよるのですが、0からのスタートでいきなり黒字化するのは結構難しいと思いました。

実際私の実績としては、売上で出展料や備品レンタル料をカバーできた程度で、商品の原価やディスプレイに用いた道具などを含めて考えるとだいぶ赤字です。

もちろん商品や在庫数、ディスプレイ方法等最小限にしたり、今後も販売を継続することで黒字化も可能かもしれませんが、私自身としてはあくまで「人生で一度はデザフェスに出てみたい！」という思い出作りのような感覚だったのでそのつもりで見ていただければと思います！

ということでここからは事前準備です。

申し込み

まず今回の秋のデザフェスでは、約半年前の5月頃に申し込みがスタートするのですが、

今回は初めてということもあり、Sブース（一番小さいブース）で土曜日のみで希望を出しました。

SブースとMブースでは横幅は同じ180cmに対し、奥行きが90cm→180cmと大きくなります。この90cmの差はわりと大きく、Sブースは座ってしまうとほぼ前後には動けない状態になりますが、その分Mブースにすると値段も結構変わってくるんですよね…

（Sブースは単日14000円に対しMブースは単日25000円）

なので商品がたくさんあったり、奥行きを活かしたディスプレイをしない限りはSブースで問題無かったなという感想です。

また、ブースの申込について、公式サイトだと抽選という表記になっているのですが、

申込開始後しばらくしてキャンセル待ちのような扱いになっていたので実際のところ先着順なのかな？とも思いました。

もしかしたら短期間に多くの申し込みがあったら抽選になっていたのかもしれませんが、最近はこのような感じなのかもしれません。

ただやはり土曜日のみのSブースや、数の少ないLブースは人気なようで申込開始後しばらくしたら（一週間後くらい？）キャンセル待ちになっていたので、早めに申し込むに越したことはありません。

私は勝手がわからず申込開始日のお昼12時に待機してましたが、そこまで急ぐことはなさそうでした笑

また申込時に出展名と出展内容の記載が必要になり、

つまり申込時点でブランド名とどのようなコンセプトでどのような商品を売るか決めておく必要があります。

とりあえずブースだけ抑えて何出すかは後で考えよう～というのはできないんですね。

（そんな人はあまりいないとは思いますが…）

私は申し込みの段階で

・日常的に使える推し色グッズ

・お花をモチーフにしたグッズ

というコンセプトを決めて紹介文を書きました。

また後で思い直して申し込み時点での出展名から実際の出展名を若干変えたのですが（「ふらわ～」から「ふらわぁ」にしました笑）、そこまで困ることは無かったです。

申込してから1週間たたないうちにブースのご用意ができましたという連絡が届き入金という流れになります。

ここで抽選に漏れたという話はほぼ聞かなかったので、その時の申し込み状況にもよりますが申込ができた方はほぼ問題無いのではないかと思ってます。

確定の連絡が来て入金になるのですが、ここで入金を忘れると出展がパーになるので注意です。私は即クレカで払いました。これでもう後に引けなくなりました。

商品選定

申込が完了した6月から9月頃にかけて、本格的な商品準備に取り掛かりました。

私が意識したこととしては

①推し活でも日常でも使えるような中価格帯の雑貨（トートバッグ、チケットファイル、リングノート）

②ステッカーや缶バッチなどイラストを使用した低価格帯の雑貨（ステッカー、ポストカード、缶バッジ）

③ハンドメイド品（ペンラホルダー）

をそれぞれ取り揃えようということでした。

①は元々出展するにあたってのコンセプト部分だったので外せないとして、

②については知り合いや、SNSで何となく気になって足を運んできてくれた方が手に取りやすい価格帯の商品があった方が良いのかなということで追加しました。

③はせっかくデザフェスに出るんだから手作り品出してみたい！という欲です。

②はステッカーとポストカード、缶バッジということですぐ決まったのですが、

①の商品はどうするかめちゃくちゃ悩みました。ミラー、ポーチ、スマホリングなど色々と検討を経て最終的に今の内容に落ち着いたのですが、

今回は個人での出展に加えて今後のイベントや通販での販売は特に検討していないという状況だったので、コンセプトに沿ったものかつ、とにかく小ロットを安く発注できるものを必死に探しました。

(ロット＝発注できる最小の単位(個数)のこと)

どうしても小ロットで作成しようと思うと割高になっちゃうんですよね。。

また今回のコンセプトの「推し色」もなかなかネックで、色が変わるとデザインも違うもの扱いになってしまうことが多いため、より発注ロットの小ささは重視する必要がありました。

そんな中で今回利用させていただいた業者さんはこちらです

otaclub.jp

↑ノートと缶バッジを除く雑貨商品は全てこちらです。とにかく小ロットで雑貨の発注ができます。データ納品時に色が出ないところはご指摘いただけたり、ステッカーのカットラインを自動で作成いただけたり、初心者にとても優しく、このサイトを見つけられなかったら私はデザフェスに出展できなかったかもしれません。

badgetatsujin.com

↑缶バッジはこちらの業者様。小ロットから作成可能かつサイズや素材の種類が豊富。opp袋での梱包オプションもありがたかったです。

www.ptail.com

↑ノートの製作はこちら。オリジナルサイズでのノートが５冊～作成可能、表紙の紙素材のサンプルが無料でいただけたり、対応もとても丁寧な業者さんでした。（このサイトさん、なかなか検索で出てこないんですよね…）

個人的にこの業者選びはまじで重要だと思います。

納品データの形式によってはこちら側の手間数も変わってきますし、

何よりどれだけ利益がでるかって商品の原価が大きく関わってくるので、必要な量だけをできるだけ安く買えるというのはとても重要です。

逆に今後通販などでたくさん販売する予定のある方は大ロットになるほど商品の単価は安くなるので、そのような業者さんを選ぶと良いかと思います！

他にもサンプルが無料の業者、細かいカスタマイズができる業者などあるので検索上位の業者だけでなくできるだけ情報収集して色々な業者さん見てほしいと思います！

商品デザイン作成

そして作成するグッズを決めたらいよいよデザイン作成になります。

冒頭にもお話しした通りなのですが、

私はこれまでPCでイラストを描いたことは無く、もちろんイラストソフトやペンタブなどは持ち合わせていなかったので、全てibisPaintという無料のスマートフォンのアプリ1本でデザインやイラストを作成しました。

アプリ内の広告視聴で使用できるオプションは頻繁に使用していましたが、他のソフト含めて課金は全くしてないです。

実際のところ、簡単なイラストやちょっとしたデザインはこれで十分いけます。

このソフトを使ってPC顔負けのイラストを描いてらっしゃる方もたくさんいらっしゃいますしね！

ただ！有料ソフトやツールがあればもっとこういうのが表現できるのにな～とか、線がもっときれいに引けるのに～と思った場面は少なからずありました！

なので本格的に始めるのであればペンタブや有料イラストツールなどは準備して損は無いかと思います。（初歩的すぎて絵描きに殺される発言）

また商品デザインを作成する上で注意しなければいけないのは入稿データの規格です。

業者さんによってはテンプレートが準備されているのでそれにそった形で作成すれば良いのですが、テンプレートが無い場合は必ず解像度(dpi)や完成サイズ(pxやmm)を合わせる必要があります。

一度ミスったのが、今回販売した商品の中の手帳用ミニシール。

テンプレートが正方形だったので何も考えずに新規作成で正方形のキャンバスにイラストを描いていたのですが、実際の商品はシール1枚につき1cm角とい小さいサイズのため、書いたイラストをテンプレにあてはめるとものすごく画質が荒くなり、線が見えなくなったり潰れたりしてしましました（そりゃそうだよね！早く気が付くべきだった！）

なので再度テンプレートデータをそのまま編集する形で、小さいサイズのイラストを描き直したりしました笑

またデジタルデバイス上での発色と実際商品に印刷された時の発色は結構変わったりするので注意が必要です。

特にもともと生地や紙に色がついておりその上から印刷するパターンは要注意。

白版と言って一度下地に白を重ねた上に印刷をする製法の場合は比較的イメージ通りに色が出るのですが、そうでない場合はもとの色が印刷に大きく影響します。

例えば私は一度ノートの表紙をアンティーク紙にしようとしたのですが、サンプルを見たところもとの紙の色が茶色っぽかったため思った以上に暗い発色になってしまい素材を変更しました。

また印刷方法として多くの業者がCMYK印刷という方法を採用しています。

これは「シアン（Cian)」「マゼンタ（Magenta）」「イエロー（Yellow）」の3色（いわゆる色の三原色）に「黒/キーカラー（Key color）」を追加した4色で様々な色を作り出す方法です。

一方、スマートフォンやPCなどのデジタルデバイスでイラストを描く場合、基本RGBで発色させていることが多いんです。

RGBというのは「赤(Red)」「緑(Green)」「青(Blue)」という光の3原色を組み合わせて全て混ぜると白、何も混ぜないと黒といった形の色の表現方法です。

CMYKはRGBと比べると表現できる色の幅が少し狭く、RGBでデータを作成しCMYKで印刷すると思っていた色と違うという事案が発生してしまうんですね…。

(画像引用元：https://www.glavity.com/wp/?p=773)

こちらの画像を見ると特に鮮やかな緑には弱く、水色や青、ピンクやオレンジなども鮮やかな色はくすんでしまう傾向にあるようです。

なのでこのギャップを極力作らないためにイラストツールで予めRBG→CMYKのモードで設定して作成するか、あまり鮮やかな色を使いすぎないように意識する、鮮やかな色の表現をしたい時はRBGの印刷に対応した業者を選ぶなど対策をすると良いかと思います。

私はサンプルの無いCMYK印刷のグッズについてはCMYKモードでのデータ作成＋あえて色をくすませたデザインで作ったりしました。

またグッズの発注時期ですが、私は8月～9月でほぼ入稿を終わらせて、10月には一通りそろっている状態を目指しました。

だいたいデータ入稿から1～2週間で発送いただける業者が多いのですが、今回初めてだったこともあり万が一トラブルや遅延があったらと…と不安だったのと

ステッカーなどは個別包装されていない状態での納品だったので、一個一個opp袋に入れて…などもしていたので少し余裕をもって発注しました。

＼そして届いた作品たちがこちら／

そして③ハンドメイド品のペンラホルダーですが、こちらも何を作るか結構な期間迷いました。他の案としては硬貨カードケース、ペンラリボンなどを考えていたのですが、ふとペンラブーケの画像を見て、「これが日常的にできれば可愛いのでは！？」と思い発案。

材料はほぼ100均かaliexpressという中国の通販サイトで購入しました。普段あまり海外の通販サイトは使わない主義だったのですが、SHEINなどもそうですが海外のサイトは特に材料や素材系の品ぞろえが桁違いです。

ちなみに作成するうえで意識したこととしては見た目もそうなのですが、何より様々な形のペンライトに対応することと、付け外しが簡単で形が崩れないこと。

私もそこそこの年数様々なジャンルのオタクをしてきたのですが、2次元界隈はキンブレ型のものが多い印象なのに対し3次元界隈のペンライトはまあ形が豊富。特にジャニーズ界隈！（これを我々は「トンチキ」と呼びます）。

持ち手の形や太さも様々ですので、入らないものや形を崩してしまうものがあってはいけないと思いそこにはこだわりを持って作成し、棒状のものであればほぼ対応できるように仕上げられたと思います！（笑）(ごめんなさい、流石にヘッドホン型は無理でした)

＼仕上がったペンラホルダーがこちら／

ということで前編では申込や商品作成について書かせていただきました。

後半ではブース設営や直前～当日の準備について書きたいと思います！

↓書きました

↓長くなったので中後編に分けました

＜中編＞

ariko-lil.hatenablog.com

＜後編＞

ariko-lil.hatenablog.com

ここまでお読みいただきありがとうございました！！